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新年度を迎えるにあたって(2016.04.01)

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みなさん、こんにちは。141です。

昨日でカタギリがノーザンを卒業しました。

そして、最後のカタギリのブログに多くの暖かいコメントをいただきまして、本当にありがとうございました。

もう、今日からはノーザンには出社しませんので、コメントをお返しすることができませんが、カタギリに代わって、感謝申し上げます。


そして、新人も今日から正式に入学しました。

そのうちに、このコーナーにも登場することとおもいます。

まだまだ不慣れで、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、張り切っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。




と、人のことばかり言ってますが、自分がこの仕事を始めたときはどうだったんだろう?

30年近くも経つと、覚えていることもあるし、忘れちゃったこともいっぱいあります。


今がいろんな意味でひとつの区切りなのではないかとおもいます。

ワタシの今までを振り返り、シゴトに対する考えや思いを再確認し、また新たな目標に向かって進んでいくいい機会なのではないかと。


いつもは、当日思いついたことをただ書くだけのブログですが、今回は珍しくいろいろと準備してきました。

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それでも、きっと支離滅裂な文章にはなるとおもいます。

そこは、『普段通り』ということで、軽~く流していただけたら幸いです。(笑)




☆洋服屋になろうと思った訳。


ここに一冊の論文があります。

af neta 009.JPG

タイトルは、『サービス産業の特質とその経営戦略』

名論文です(笑)。

学生時代バイトに明け暮れ、いざ就職活動、となったときに、能天気なワタシが考えたのは・・・


・・・・好きなコトかモノを扱うサービスに関連するシゴトがしたい・・・・

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時は80年代の終わり。バブル真っ盛り。

ものが飛ぶように売れ、どんな企画やイベントをしても大成功。

みんなウハウハ。そんな時代です。

だからというか、流されやすいワタシは、そんなに真剣に将来のことは考えずに、冒頭のように考えたわけです。

当時の好きなコトとかモノというと、、、、

ず~とイタリアン・レストランでバイトをしていたので、飲食業。

もしくは、洋服が好きでバイト代の多くを洋服に費やしていたので、繊維関係。

こんな単純な考えだったとおもいます。

まあ、とにかく広い意味でサービス業、接客業にすすみたかったということではなかったかとおもいます。

それで東京から新潟に帰ってくることになり、ひょんなことから、洋服屋へとすすむことになりました。


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そこから、ワタシの28年間の店員としてのキャリアがスタートしたわけです。

30年近くも同じことをしていると、やはりどんなかたでもマンネリになったり行き詰ったり、なんてことがあるとおもいます。

ここまでやってこれたのも、回りのいい方々に恵まれたというのが一番の理由です。


あとは、これを実行しよう、だとか、こうならないようにしようだとか、という自分への『ささやかな目標』みたいなものに向かっていたら、28年も経ってしまったというところでしょうかね。

それをいくつか。


☆店員は洋服の代弁者

最初に入った店で教わったことです。

洋服は口がきけません。自分でアピールできません。

だから、ワタシが洋服の代わりに、それを語ってあげる役目だとおもっています。

決して店のためではなく、売るためでもなく『わかってもらうため』に。

もちろん、今さらキレイごとを言うつもりはありません。

もちろん、売れるにこしたことはありません。

でも、長くやってると分かってくるんです。

売ろうとすると売れない。

分かってもらえると、その結果売上が後から付いてくると。


ず~っと後に料理人の友人から聞いた言葉です。

シェフは、口べたでもなんでもいい。

ただ黙々とおいしい料理を作っていればいい。

そして、それをお客様に伝えるのが、ホール・スタッフだ。

ホール・スタッフは何も料理が作れなくていい。

でも、さも自分が料理人のように、その料理を語れなくてはいけない。


ワタシも、浜村淳さんのよに、『さもすべて1から10まで自分の眼で見てきたかのように』洋服を語れるようになりたいとおもっています。

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☆サービスについて

日本でサービスというと、ディスカウントと混同されているのではないかとおもいます。

『これ、サービスしとくね』 なんて感じで使われますね。

でも、ワタシが考えるサービスというのは、『定価』であり『有料』なものではないかとおもいます。



自転車屋さんに例えてみましょう。

以前通っていた某自転車店。

料金はハッキリ言って安い。オマケもしてくれます。

でも納期は遅い、依頼した修理と違うところを作業していたり、、、なんてことも日常茶飯事。

多忙なのか、約束を守ってくれないこともしばしば。

今はご近所のフルマチ・バイシクルというところに出していますが、きっちり10分単位で工賃もとります。

パーツや車体はもちろん定価販売。

でも、きっちりと要求以上のことをしてくれます。

どちらが、サービスの内容としていいのか?


逆に考えると、ノーザンはセールをしない店なので、どんなサービスをするべきなのか、ということを常々考えています。


入荷情報であったり、商品情報であったり、はたまたお客様の趣味の話であったり、ディスカウント以外のサービスは無限にありますね。

また、常連さんとそうでないかた、専門店としてノーザンにご来店いただく方と郊外のショッピング・モールのテナントと同じ感覚でご来店いただくかた、それぞれサービス内容は変えているつもりです。

それが本当の『平等のサービス』ではないかとワタシはおもっています。


☆言動一致

先のように偉そうに言うからには、自分もそうでなくては、とおもいます。

さすがに、他で洋服を買うことはほとんどありませんが、趣味的なものを買う時には、一円でも安いものをネットで検索~なんてことはしないです。

やっぱり、店主がこだわって商品をセレクトしているようなお店で買います。

店頭買いでも通販でも。

そして、そういうお店はたいてい定価販売です。

その代わり、いいサービスが受けられると信じています。

また、飲み屋でも飲食店でも、やっぱり個人経営の、店主が店に立っているところに行きます。

ナショナル・チェーンのお店よりも、いろんな意味で得られるものが多いです。

流行りの店や隠れた名店をたくさん知っているよりは、行きつけの数店を大事にしたいとおもっています。


☆自分の体験を自分の言葉で。


ブログでも接客でも、自分がよく理解していないのに調べたりして書いたり話したり、ということは極力避けるようにしています。

だから、自分のくだらない体験話ばっかなんですが(笑)。


ほんと、最近多いのがリンク貼っただけの商品解説みたいなHP。

電化製品なんて、ほぼ100%、メーカー解説のコピペですよね。

でも、そうではなくて自分の言葉で語らなければ、141の存在価値はないとおもいます。


一般的にはこう言われてるけど

『オレだったらこうおもう』 という部分を大切にしていきたいとおもっています。

ワタシが良く見るサイトは

自転車屋さんだったら、空井戸サイクル

アウトドア系だったらハイカーズ・デポ

この2つのお店はどちらも、自分の考え、言葉で語られているのがほんとスゴイな~、とおもいます。

空井戸の雨森さんなかは、時々取扱いではない商品まで紹介、オススメしているときがあります。

だから、逆にこの人はほんとうにいいものしかすすめていないんだな~という説得力があります。

たいへん、参考になります。


☆人柱になる


現代はネット時代。

なんでも検索でわかっちゃいます。

いや、分かったような気になります。

でもよく言いますよね、『百聞は一見にしかず』

これを現代に置き換えると、『百検索は一体験にしかず』。


でしから、興味を持ったものは、可能な限り身銭を切って買います。

アウトドアに興味を持ったら無理しても道具を揃え

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お気に入りのバーには、週5~6日通い

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欲しいレコードやCDも迷わず買います。

それから、視聴なんかは絶対しません。

聴いてみるまで、どんな内容かわからないのがいいんです。

映画を観るのにも、本を買うのにも、他人のレビューを調べてから、というかたも多いとおもいますが、もっと自分を信じてものを選んでもいいんではないかとおもいます。

自分で選んで、お金払って買ったものにしかわからない真実がある、とおもいます。

だから、どうしようか迷っているヒマなんてありません(笑)。

いつもお財布はピーピーです。


でも思うんです。

さっきの☆『言動一致』じゃないけど、貯金なんかして欲しいものをガマンしているようなショップ店員から

『今買っておかなきゃ一生後悔しますよ~』だとか

『コレは絶対押さえとかなきゃ~』

なんて言われても、全然説得力ないですよね。

だから、ショップ店員はアリとキリギリスのキリギリスなんです。

それも一番下の。

その代わりお金払うんなら、いいもの長くつかえるものを買います。

そして、たまには一瞬しか使えないもの、役に立たないものにも金を出します。

結局、全部買う(笑)。

だから、いつもボンビー。

そして、もったいながらずにガンガン使う。

気にいったものはローテーションなんか考えずにとにかく着る、使う、そういう意味でも人柱。



20代で手取り月給10数万の頃、遊びの借金数百マン。

クルマはしょっちゅう買い替えていました。

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飲み代のカードの請求が、月給以上、なんてこともあったな~。

因みに、さっきの写真のバーに通っていたときは、深夜まで飲んで朝まで車で寝て酔いを覚ましてから家に帰ってシャワーを浴びて・・・という生活でした。

ワタシのキャンプの原体験(笑)。

そのうち、おっつかなくなってクルマも売り払い、店に泊まって朝バスで自宅にトンボ返りの生活。

商品のハラコのバッグを枕代わりにするとよく眠れました。時効成立

ホント、めちゃくちゃでしたね。

決して、人にはオススメしません。ってあたりまえか!

でも身銭を切って体験したからこそ、居酒屋でもオーディオでも音楽でもクルマでもアウトドアでも、自分の言葉で語れるという自信があります。


一回行っただけの飲食店で、店主とロクに話もせずにSNSで『いいね!』なんてのを見ると、なんだか複雑なキモチ。


何度も何度も通い詰めてマン単位で金使って、いいね!なんかよりも、自分の口で店主にそれを伝えるのが、オレ流。

もちろん、いいね!をする人を非難しているわけではありません。

むしろ自分の方が少数派でしょうね(笑)。


あとは、時代背景もあるとおもいます。

例えば今20代のかたは、産まれてからず~っと景気が悪い時代を過ごされたと思います。

我々バブル世代のように、それこそみんなが湯水のようにお金を使った、という経験もないとおもいます。

買い物の楽しみを知らないのは、ちょっとかわいそうな気もしますが、あの時代の方が異常でしたからね~。


☆プライバシーについて

ショップ・店員は、顔売ってなんぼの商売だとおもっています。

だから、最初のころはブログに写真が出るだけでもイヤでしたが、それに気がついてから考えを改めました。

所詮、洋服屋の店員なんて陰口たたかれたりケチョンケチョンにけなされて当たり前。

それだけ、情報を発信していることの証でもあります。

意思表示をしなければ、嫌われない代わりに好きにもなってもらえません。

その理由から、接客業の友人たちには了承ナシでノーザン・ブログに掲載しています。

『写真は、ちょっと勘弁を~』なんて言うショップ店員はオレが許さん!


因みに、80~90年代は、ネット社会ではありませんでした。

その代わり、悪意を持って来られるお客様も少なくはなかったのです。

顧客でもないのに

『このセレクトはおかしいんではないか?』

とか、

『コレなんだか分かるか?』と商品知識を吹っかけてくるかたとか。。。。

自分が至らないくせに、よくケンカをしました。


40歳以上の洋服好きのかたなら、洋服屋でたまに目にした光景かもしれません。


でも今から思えば、驕らずここまでやってこれたのも、その方たちのお蔭だと、今ではほんとうに感謝の念すらあります。


☆モノ<コト


たいていのモノは、お金を出せば買えます。そのお金がないのが大問題ですが

重要なのは、それからです。


クラッシック・カーを買うというのが昔の夢でした。

でも、クルマを買う、という『モノ』よりも、もっと大切な『コト』があります。

やっぱり、ガンガン運転出来なきゃね。


ヒール・アンド・トゥーはもちろん、ダブル・クラッチ、きっちり回転を合わせてクラッチ切らずにシフト・チェンジ、出来ますか?

その上でのクラッシク・カー。

それが出来ないと『オカネの匂いがする』ということになっちゃうんですね。

そして、その上でこう言いたい。

『やっぱり今のクルマのオートマがいいね』と(笑)。


その夢も今では、自転車に大幅シフト・ダウン。

でもその思いは変わりません。

たいして乗りもしない高級車やパーツに疑問を投げかけるメーカーがあります。

それも、イメージ戦略なのかもしれませんが、どうせ乗っかっちゃうんならそういうメーカーを選びたいですね。

自転車も洋服も同じではないかとおもいます。


☆健康管理

お蔭様で、社会人になってから、病欠ゼロ。

ショップ店員界の衣笠を目指しております(笑)。

なんといっても、141の代わりはいない、とおもってもらえるようにがんばっているつもりです。

ですから、ちょっと熱が出たり、骨折ったくらいで、シゴトは休めないんですね。

昔いた会社の社長が、暴漢に襲われてボコボコにされた時がありました。

ショップ・スタッフは顔が命。

あごがハズレ、目玉も変な方向向いちゃってましたが、それでも店は休みませんでした。

執念みたいなものを感じました。


もっとも、お客様は気味悪がっていましたが(笑)。


ワタシも、酒ばっかり飲んでヘラヘラしているようにみえますが、連続出場記録のためには、血の滲むような努力をしているんです。

野菜をたくさん食べ、酒もビールもワインも焼酎もウィスキーもテキーラもカクテルも、好き嫌いなくいただきます。

あまり好まなかったバーボンも、血の滲むような努力をしていまでは大好物に。

あとは適度な運動と睡眠。

えっ、だれでも簡単に出来るって?

いやいや、続けるのが大変なんです。継続は力です。


ホントはこうして書くことで、自分に『休めない』というプレッシャーをかけることなんです。




☆人の話を聞く。


こうして自分のことばかり書いているのは、どういう人間がものを売っているのか、わかってもらいたい、というのが一番なんですが、もうひとつはこれをステップにお客様の話もどんどんしていただきたい、というのがあります。


ブログでは一方通行ですので、店では、なるべくお客様の話を聞きだそうとおもっています。

それがなかなか・・・遠慮がちなかたが多くてうまくいきませんが、これを他人のせいにしてはいけません。

すべて自分の技術不足。


接客業の大切なことベスト3のひとつは聞き上手になること、と大先輩に教わったことがあります。

10ものを言いたかったら、100人の言うことを聞く。


ネット時代だからこそ、生のコミュニケーションってすごく重要なことではないかとおもいます。


☆変態

以上のことから、お分かりのように専門店のスタッフというのは、ある意味『変態』でなくては、とおもいます。

なかなか、一般的なお仕事には馴染めないかもしれません。

でも、それが我々一人一人の個性ではないかとおもいます。

ただし『変態』はいいいけど『変質』はイカンとおもいます(笑)。


☆最後に

PT ALFLEDの本江さんがこんなことを仰っていました。

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接客業のかたなので、写真は無断借用。

これれからは、何を買うか、の時代から


●どこで買うか

そして

●誰から買うかの時代です。



みなさまに、ノーザン・アイランド、そしてワタシを選んでもらえるよう、自分なりの接客、情報発信をしていきたいとおもいます。

そのためには、決して万人受けするようなものではないかとおもいますが、一部の『分かっていただける方々』に届けば、それでいいんでは、、、と勝手におもっとります。


と、エラそうに書いてきましたが、思っていることの10分の1も出来ていないかも。




最後に、ワタシ、タレントの高田淳次さんが大好きなんですが、こんなことを話しておられました。

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人にやっちゃいけない話 ワースト3

●昔話

●自慢話

●説教

これって、今日のオレ?!


長々とお付き合い、ありがとうございました。


141

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