みなさん、こんにちは。
今日も新潟は夏空が広がっております。
どうも夏になると、ワタシは北海道に行きたくなるんですよね。
どういうわけだか、子どもの頃から北海道にほのかな思いがありました。
高校に入学したとき、すぐに進路面談なんかがあったんですが、
友人に、おまえは志望校どうすんの?
と聞かれ、オレ、北大に行きたい、と答えました。
すると即座に、
オマエは国立は無理。
共通一次があるから、私立文系以外無理!との返答。
ワタシは全然知らなかったんですが、われわれの一学年上から、
そういうものがはじまったんですよ。
いまのセンター試験の前身ですね。
理系科目はほぼ全滅のワタシが進む道はそこで決定されてしまいました。
で、一浪して入った私立大学で、ひょんなことから山のクラブに入部。
新人勧誘の際に見せられた写真と、ことしの夏合宿は北海道だよ、
との3年生の先輩の言葉に、忘れていた北海道への想いが甦ったんですね。
それから大学時代は授業にはほとんど出ず、クラブ中心の生活を送ることになりました。
授業には出ないけど、部室には行く、なんて感じで。
入ったのは縦走中心のクラブで、
テントと食料をザックに詰め込み、稜線をひたすら歩いて行きます。
いろんなところに行きました。
3年のときには、年間で90日近く山にいたり。
念願の北海道には、夏冬あわせて4回遠征。
卒業してからは長い山行には行けなくなったんですが、
後輩だったカミさんといっしょに、1泊くらいでときどき出かけていました。
ノーザンを始めてからは、なかなか休めず、コドモも生まれたりで、
とんとごぶさたしておりました。
それが3年くらい前から、ムスコを連れて、日帰りで出かけるようになり。
磐梯山に行ったときに、ひさびさに森林限界を超え、
ああ、オレはこの空気感が好きなんだ、ということをあらためて実感いたしました。
それからランニングをちゃんとして、心肺機能を高め。
もうつきあってくれないムスコを置いて、先月は鳥海山に行ってきました。
平日ということもあったんですが、登ってる間は誰にも会わず。
風が強く、ガスが氷となって岩肌を覆う状況。
そして、その氷が強風にはがされ、シャラララ~ン、という金属質な音があちこちから響きます。
なんだか神秘的で、まるで映画の中に紛れ込んだようなかんじ。
ファンタジー映画の悪者の城に赴く主人公、なんて雰囲気。
すごく贅沢な時間を過ごすことができました。
けっこう状況的にはハードだったんですが、ワクワクしてました。
風は強いは寒いはで、山頂どころか、
だいぶ下るまでゆっくり休むこともできませんでした。
でも、楽しくってしょうがない。
そしてあらためて思ったのは、旅をするということのリアル感。
インターネットがこんなんなってからは、世界中のどこへでもバーチャルな旅行ができます。
グーグルのストリートビューを使えば、そこらじゅうの通りを見れます。
画像検索してみれば、あらゆるところの写真が即座に出てきます。
でも、それだけだと風の冷たさやあたたかさなんかはわからないんですね。
飛行機を降りたときの空港の匂い。
駅のホームの椅子の感触。
いろんなところがみんな違うんです。
同じ所でも、訪れる季節でぜんぜん違うし。
そんな空気感はネットでは伝わりません。
やっぱり、自分の足で行ってみないとわからないことはたくさんあるんです。
学生時代はオカネはありませんでしたが、時間はいっぱいありました。
朝10時半に起きて、きょうは何しようかな、なんて感じで。
そのままバイクで出かけたり。
箱根行ったらキモチがよくって、伊豆を回って帰ったり。
それとおんなじような旅は、もちろん、もうできません。
でも、いまならいまで、やれることがまだまだあります。
クルマを使って、日帰り山行とかもいろいろ行けるし。
イシイのように、自転車ででかけるのもいいですし。
歩けるうちに、行けられるうちに、いろんなところへ行くのはやっぱり楽しいと。
先週は、ワタシをクラブに勧誘してくれた先輩の葬儀がありました。
受付やらのお手伝いをウチのクラブの面々がやったんですが、
そんな席なのに、集まるとみんな学生時代に戻ります。
50を過ぎて、それなりの社会的な立場になったオッサンたちが馬鹿な大学生に戻ります。
自分がかけがえのない時間を過ごしてこれたことを、あらためて実感しました。
そして、まだまだ行けるじゃないか、とも。
ノーザンWEBを立ち上げてから、日本各地はもちろん、
世界中からお客様がお見えになるようになりました。
実際にノーザンにおいでいただくと、革の匂いに驚かれるそうです。
靴がいっぱいあるんで、独特の匂いがするんですね。
もうすぐ夏休み。
まだご来店されたことがないひとも、ぜひおいでになってください。
新潟は、おいしいものもいろいろあります。
お米やお酒、魚なんかはもちろんですが、枝豆を食べてみてください。
びっくりしますよ。
そしてノーザンの空気を味わってください。
やっぱ、リアルなものにはかないません。
お待ちしております。
タナベ
けさのおさんぽ
みなさん、こんにちわん。
もうなつやすみみたい。
けっこうアチーです。
で、はやめにかえって、まったりすることに。
とーちゃん、もっとはやおきしようよ。
ぢゃあ、みなさんまたね。
タナベ マロ