みなさん、こんにちは。カタギリです。
先日、お客様のNRTさまがご来店くださった際に、こんなリクエストをいただきました。
「このあいだのブログみたいな音楽特集をやってよ。」
これは大変に嬉しいリクエストであります。ありがとうございます。
ところが、NRTさまはこうもおっしゃいました。
「紹介されたCDの中から一枚は買うからさ。」
これは重い(笑)!!
洋服と違って、音楽に関しては完全な素人考え+個人的な好みでして、「買うから」となると…
というわけでNRTさん、今日の後半で音楽紹介をやりますが、話半分で聴いてくださいね(笑)
「買ったけどイマイチだった」という苦情は一切受け付けませんので(笑)
というわけで、今日の本題に入ります。
先日入荷して以来、大変ご好評をいただいておりますレッドウィングの新作たち。
今日はこれらを使って「おすすめコーディネート・ミニ(2パターン)」をご紹介しようかと思います。
2パターンのどちらも、テーマは、
ごく普通にレッドウィングを履こう
です。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つまり、コテコテのアメカジ・スタイルではなく、かといって「バリバリのモードでレッドウィング合わせちゃうぜ」的な気合の入ったものでもなく、いつもどおりの“ノーザン・スタイル”で、ごくごく普通に合わせようというのが今日のテーマです。
まぁ分かりやすく言えば、ノーテーマと言ってしまっても良いのかもしれません。
これくらいの方が我々の、そしてご覧いただいている皆様の“リアル”に近いはず。
さぁ張り切って…じゃなくて、張りきらずにまいりましょう(笑)!!
まずはこちら。『ブラック・スミス』です。
ラフアウト・レザーに樹脂コートを施した“スピット・ファイヤー・レザー”を使用した渋い雰囲気のモデルです。
ソールがコルク・ソールで、白底よりも少しドレス寄りな印象もあります。
これをイシイにこんな感じの合わせで履いてもらいましょう。
CARDIGAN / JOHN SMEDLEY BRYN ¥33,480
KNIT / JOHN SMEDLEY RICHARDS ¥31,320
BOTTOMS / F.O.B. FACTORY F151 ¥23,760
スメドレーのタートルに、同じくスメドレーのカーディガンを合わせたドシンプルな合わせです。
そして足元がこう。
特に説明の必要もないか。というくらいのシンプルさ。
しかし、だからこそニットや靴の“品質”が見事に表れるわけです。
品質のあまりよろしくないニットや靴では、この雰囲気はなかなか出ません。
そしてそれは案外誰でも、パッと見ですぐに分かる種類の違いです。
おぉ、怖い。
というわけで、次のコーディネートに行きましょう。
お次はこれです。
“カンガタン・ポーテージ・レザー”を使用した、レッドウィング伝統の6インチ・モック・トゥ。
ダーク・グリーンのオイルド・レザーです。
99年に一度だけ、それも少しだけ作られたモデルなんですが、満を持してまたまた「完全限定生産」という形で復活しました。
「ぜってー定番化しねえぞ」というレッドウィング側の強い意志すら感じますね(笑)
まぁそれは冗談ですが、やはり量産の難しい革・モデルなんでしょう。
是非お早めに。
それでは、これを使ったコーディネートいきましょう。
OUTER / HOLD FAST TURN-DOWN COLLAR JACKET ¥46,440
SHIRT / HAVERSACK DARK COLOUR CHECK SHIRT ¥15,120
BOTTOMS / F.O.B. FACTORY F151 ¥23,760
シャツにブラック・ウォッチを取り入れて、少しだけグリーンを意識したコーディネートでございます。
HOLD FASTのカバーオールは、ワーク・テイスト漂いつつも上品な雰囲気で、ダーク・グリーンのワーク・ブーツにピッタリ。
チン・ストラップの出具合がラブリーであります。
この渋い上品さ。
最初にご紹介した『ブラック・スミス』もそうですが、どちらもレザー・シューズを履く感覚で合わせられるモデルです。
最近のレッドウィングの新作はホント、どれも素晴らしいですね。
この“わかってる”感。
絶妙なところを突いてくるこの感じ。
素晴らしい。
☆REDWING 8015D・8016D、8180E ¥35,100 ・ ¥35,640
どれもだいぶ少なくなってきておりますので、どうぞお早めに。
◎音楽探訪 『キューバ・フィーリン』
というわけで、今日はキューバの「フィーリン」を取り上げてみようと思います。
キューバ音楽といえば、とにかく「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」が有名ですが(もちろん私も映画も観たしCDも持ってます)、逆に言うと、キューバ音楽愛好家(研究家含む)以外の人たちの「キューバ音楽」のイメージが、ブエナビスタに一本化されてしまっている、という側面もあります。
「キューバ音楽?あぁブエナビスタでしょ?」
という感じで。
もちろんブエナビスタがなければ、日本人のなかに「キューバ音楽」という言葉そのものが定着しなかったことも考えられますから、功績もとてつもなく大きいわけですが。
そんなキューバの音楽の中で私が好きなのが「フィーリン」です。
この「フィーリン」というジャンルは、案外歴史が浅くてだいたい1940~60年ごろに盛り上がったものみたいです。
それまでのボレロやトローバといったキューバの歌謡音楽に、ジャズのエッセンスが入ったのがフィーリンです。というとわかりやすいでしょうか。
有名どころでいえばホセ・アントニオ・メンデスとか。
ホセ・アントニオ・メンデスは私も好きですが、すこし情感たっぷりすぎる部分もありますので、今日はもう少しライトな聴き味のやつをご紹介します。
前置きが長いすね(笑)すみません。
Guyun y su Grupo 『Canta Elisa Portal』
38年から音楽学校の講師を務めていて、キューバ音楽のギター奏法とかコードの創始者とも言われているグユン先生のアルバムです。
ホセ・アントニオ・メンデスの師匠でもあります。
というか、キューバのほとんどの演奏家に影響を与えた人だそうです。
このアルバムがグユンの唯一の作品なんですが、とにかく抑制の利いた、静かで穏やかな熱気を感じる超名盤です。
しかしひとつ問題が。
YouTubeに動画がありません(笑)
ただの(というと失礼ですが)音楽学校の講師、という立場の人だったからか、映像が残ってないんですね。
さらにこのCDを使った動画みたいなものもないみたい。
ただ、今はけっこうCDを試聴できるサイトが多いので、是非試聴してみてください。
次。
Nico Rojas 『Suite Cubana para Guitarra』
この人もフィーリン創始者のひとり、として数えられる人です。
このアルバムはボーカル無し。
フィーリンとしては異色なアルバムかもしれません。
けっこうボサノバに近い雰囲気がありつつ、本人が主張しているようにクラシックとジャズの要素も強く感じられます。
わりと“オトナ”な雰囲気、かもしれません。
でも、このニコ・ロハスも本人の映像が無いんだよなぁ。
仕方がないので、ニコ・ロハスの曲を他の演奏家の方が演奏した動画を貼っておきます。
アルバムの1曲目ですね。
ニコ・ロハス本人の演奏は、この方よりももっと静かです。
どちらのアルバムも、いわゆる“フィーリン”からすると、かなり静かで穏やかな演奏です。
キューバという土地で聴く分には、もっと情感たっぷりな歌、そして情熱的な演奏もハマるのかもしれませんが、日本の若造(私)が聴くなら、こういう穏やかな演奏がしっくりきます。
どちらも暑い夏にも良いんですが、意外と秋の夜長にもバッチ-ーーンとハマります。
家族が寝静まった深夜にですね、ひとりこの2枚を聴きながらボンヤリするわけです。
タマラナイんですよ、それが。
…疲れてるんじゃないのか?ですって?
はっはっは、そんなことあるわけ…
あるわけ…
う~ん。
どちらもamazonで買えるはずですので、興味のある方は是非。
と思いましたが、おまけでもう一枚。
これはまだ私は購入してないアルバムなんですが、最近発売されて気になっているのが一枚あります。
Mario Ulloa 『Tardes de Alajuela』
コスタリカのギタリスト、マリオ・ウジョアのアルバムです。
これはフィーリンではないんですが、わりと近い情感と中南米的リズム感・コード進行で、同じノリで聴けそうです。
と、この素晴らしい画質の動画をみて思いました。
曲も演奏も素晴らしいですが、それ以上に画質が素晴らしい(笑)
大変に心地よい音楽であります。
それにしても、ギターってほんとうに良い音ですね。
ジャカジャーンみたいなロケンローなギターも好きですが、こういう穏やかな音も好きだなぁ。
こちらも是非。
というか、まず私が自分で買って聴け、ってね。
そのとおり。
聴いてみます。
以上、『音楽探訪 キューバ・フィーリンからコスタリカ方面』でした。
NRTさん、こんな感じで良いですか?
というわけで、今日はここまで。
ありがとうございました。
それでは、また。
カタギリ
先日、お客様のNRTさまがご来店くださった際に、こんなリクエストをいただきました。
「このあいだのブログみたいな音楽特集をやってよ。」
これは大変に嬉しいリクエストであります。ありがとうございます。
ところが、NRTさまはこうもおっしゃいました。
「紹介されたCDの中から一枚は買うからさ。」
これは重い(笑)!!
洋服と違って、音楽に関しては完全な素人考え+個人的な好みでして、「買うから」となると…
というわけでNRTさん、今日の後半で音楽紹介をやりますが、話半分で聴いてくださいね(笑)
「買ったけどイマイチだった」という苦情は一切受け付けませんので(笑)
というわけで、今日の本題に入ります。
先日入荷して以来、大変ご好評をいただいておりますレッドウィングの新作たち。
今日はこれらを使って「おすすめコーディネート・ミニ(2パターン)」をご紹介しようかと思います。
2パターンのどちらも、テーマは、
ごく普通にレッドウィングを履こう
です。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つまり、コテコテのアメカジ・スタイルではなく、かといって「バリバリのモードでレッドウィング合わせちゃうぜ」的な気合の入ったものでもなく、いつもどおりの“ノーザン・スタイル”で、ごくごく普通に合わせようというのが今日のテーマです。
まぁ分かりやすく言えば、ノーテーマと言ってしまっても良いのかもしれません。
これくらいの方が我々の、そしてご覧いただいている皆様の“リアル”に近いはず。
さぁ張り切って…じゃなくて、張りきらずにまいりましょう(笑)!!
まずはこちら。『ブラック・スミス』です。
ラフアウト・レザーに樹脂コートを施した“スピット・ファイヤー・レザー”を使用した渋い雰囲気のモデルです。
ソールがコルク・ソールで、白底よりも少しドレス寄りな印象もあります。
これをイシイにこんな感じの合わせで履いてもらいましょう。
CARDIGAN / JOHN SMEDLEY BRYN ¥33,480
KNIT / JOHN SMEDLEY RICHARDS ¥31,320
BOTTOMS / F.O.B. FACTORY F151 ¥23,760
スメドレーのタートルに、同じくスメドレーのカーディガンを合わせたドシンプルな合わせです。
そして足元がこう。
特に説明の必要もないか。というくらいのシンプルさ。
しかし、だからこそニットや靴の“品質”が見事に表れるわけです。
品質のあまりよろしくないニットや靴では、この雰囲気はなかなか出ません。
そしてそれは案外誰でも、パッと見ですぐに分かる種類の違いです。
おぉ、怖い。
というわけで、次のコーディネートに行きましょう。
お次はこれです。
“カンガタン・ポーテージ・レザー”を使用した、レッドウィング伝統の6インチ・モック・トゥ。
ダーク・グリーンのオイルド・レザーです。
99年に一度だけ、それも少しだけ作られたモデルなんですが、満を持してまたまた「完全限定生産」という形で復活しました。
「ぜってー定番化しねえぞ」というレッドウィング側の強い意志すら感じますね(笑)
まぁそれは冗談ですが、やはり量産の難しい革・モデルなんでしょう。
是非お早めに。
それでは、これを使ったコーディネートいきましょう。
OUTER / HOLD FAST TURN-DOWN COLLAR JACKET ¥46,440
SHIRT / HAVERSACK DARK COLOUR CHECK SHIRT ¥15,120
BOTTOMS / F.O.B. FACTORY F151 ¥23,760
シャツにブラック・ウォッチを取り入れて、少しだけグリーンを意識したコーディネートでございます。
HOLD FASTのカバーオールは、ワーク・テイスト漂いつつも上品な雰囲気で、ダーク・グリーンのワーク・ブーツにピッタリ。
チン・ストラップの出具合がラブリーであります。
この渋い上品さ。
最初にご紹介した『ブラック・スミス』もそうですが、どちらもレザー・シューズを履く感覚で合わせられるモデルです。
最近のレッドウィングの新作はホント、どれも素晴らしいですね。
この“わかってる”感。
絶妙なところを突いてくるこの感じ。
素晴らしい。
☆REDWING 8015D・8016D、8180E ¥35,100 ・ ¥35,640
どれもだいぶ少なくなってきておりますので、どうぞお早めに。
◎音楽探訪 『キューバ・フィーリン』
というわけで、今日はキューバの「フィーリン」を取り上げてみようと思います。
キューバ音楽といえば、とにかく「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」が有名ですが(もちろん私も映画も観たしCDも持ってます)、逆に言うと、キューバ音楽愛好家(研究家含む)以外の人たちの「キューバ音楽」のイメージが、ブエナビスタに一本化されてしまっている、という側面もあります。
「キューバ音楽?あぁブエナビスタでしょ?」
という感じで。
もちろんブエナビスタがなければ、日本人のなかに「キューバ音楽」という言葉そのものが定着しなかったことも考えられますから、功績もとてつもなく大きいわけですが。
そんなキューバの音楽の中で私が好きなのが「フィーリン」です。
この「フィーリン」というジャンルは、案外歴史が浅くてだいたい1940~60年ごろに盛り上がったものみたいです。
それまでのボレロやトローバといったキューバの歌謡音楽に、ジャズのエッセンスが入ったのがフィーリンです。というとわかりやすいでしょうか。
有名どころでいえばホセ・アントニオ・メンデスとか。
ホセ・アントニオ・メンデスは私も好きですが、すこし情感たっぷりすぎる部分もありますので、今日はもう少しライトな聴き味のやつをご紹介します。
前置きが長いすね(笑)すみません。
Guyun y su Grupo 『Canta Elisa Portal』
38年から音楽学校の講師を務めていて、キューバ音楽のギター奏法とかコードの創始者とも言われているグユン先生のアルバムです。
ホセ・アントニオ・メンデスの師匠でもあります。
というか、キューバのほとんどの演奏家に影響を与えた人だそうです。
このアルバムがグユンの唯一の作品なんですが、とにかく抑制の利いた、静かで穏やかな熱気を感じる超名盤です。
しかしひとつ問題が。
YouTubeに動画がありません(笑)
ただの(というと失礼ですが)音楽学校の講師、という立場の人だったからか、映像が残ってないんですね。
さらにこのCDを使った動画みたいなものもないみたい。
ただ、今はけっこうCDを試聴できるサイトが多いので、是非試聴してみてください。
次。
Nico Rojas 『Suite Cubana para Guitarra』
この人もフィーリン創始者のひとり、として数えられる人です。
このアルバムはボーカル無し。
フィーリンとしては異色なアルバムかもしれません。
けっこうボサノバに近い雰囲気がありつつ、本人が主張しているようにクラシックとジャズの要素も強く感じられます。
わりと“オトナ”な雰囲気、かもしれません。
でも、このニコ・ロハスも本人の映像が無いんだよなぁ。
仕方がないので、ニコ・ロハスの曲を他の演奏家の方が演奏した動画を貼っておきます。
アルバムの1曲目ですね。
ニコ・ロハス本人の演奏は、この方よりももっと静かです。
どちらのアルバムも、いわゆる“フィーリン”からすると、かなり静かで穏やかな演奏です。
キューバという土地で聴く分には、もっと情感たっぷりな歌、そして情熱的な演奏もハマるのかもしれませんが、日本の若造(私)が聴くなら、こういう穏やかな演奏がしっくりきます。
どちらも暑い夏にも良いんですが、意外と秋の夜長にもバッチ-ーーンとハマります。
家族が寝静まった深夜にですね、ひとりこの2枚を聴きながらボンヤリするわけです。
タマラナイんですよ、それが。
…疲れてるんじゃないのか?ですって?
はっはっは、そんなことあるわけ…
あるわけ…
う~ん。
どちらもamazonで買えるはずですので、興味のある方は是非。
と思いましたが、おまけでもう一枚。
これはまだ私は購入してないアルバムなんですが、最近発売されて気になっているのが一枚あります。
Mario Ulloa 『Tardes de Alajuela』
コスタリカのギタリスト、マリオ・ウジョアのアルバムです。
これはフィーリンではないんですが、わりと近い情感と中南米的リズム感・コード進行で、同じノリで聴けそうです。
と、この素晴らしい画質の動画をみて思いました。
曲も演奏も素晴らしいですが、それ以上に画質が素晴らしい(笑)
大変に心地よい音楽であります。
それにしても、ギターってほんとうに良い音ですね。
ジャカジャーンみたいなロケンローなギターも好きですが、こういう穏やかな音も好きだなぁ。
こちらも是非。
というか、まず私が自分で買って聴け、ってね。
そのとおり。
聴いてみます。
以上、『音楽探訪 キューバ・フィーリンからコスタリカ方面』でした。
NRTさん、こんな感じで良いですか?
というわけで、今日はここまで。
ありがとうございました。
それでは、また。
カタギリ