みなさん、こんにちは。
コバヤシです。
先日、第155回芥川賞に村田沙耶香さんの
『コンビニ人間』が選ばれました。
普段は文学賞とか気にもとめないんですが、
今回は妙に惹かれてしまうタイトルです。
コンビニバイト18年目の36歳未婚女性の話だそうで、
村田さん自身、今も週3日コンビニ勤務されているとか。
コンビニバイトなど絶対務まらない、ワタシみたいなダメ人間は
尊敬の念を抱いてしまいます。
まだ単行本は出てないみたいですが、
発売されたら読んでみたいと思います。
楽しみだな。
というわけで、今日の本題は
『正しい靴の試し履き、もしくはフィッティングについて』でございます。
2年ほど前、カタギリ先輩が『正しい靴の履き方』
という素晴らしいブログを書いていました。
ノーザンに入社して四か月、ワタシも接客をさせていただくなかで、
お客様の靴の履き方について、気になってしまうことがけっこうあったんです。
なので、今日は余計なお世話かもしれませんが、
正しい靴の試し履き、フィッティングをご紹介させていただきます。
ちなみに人の足を見ただけで、足のサイズを当てるタナベやイシイと違って、
ワタシには基本的なことしか書けません。
靴を何足もお持ちで、自分のジャストサイズを
わかってらっしゃる方には物足りない話かもしれません。
しかし、まだちゃんとした革靴を履いたことがない、これから一足買ってみようかな、
という方には、それなりに参考になるのではないかと思います。
それでは、さっそく靴の持ち方からいきましょう。
靴棚に注意書きも貼ってありますが、
靴を手にとって見るときは、つま先をもたないでください。
つま先をもつとその部分にシミができやすくなります。
持つときは履き口をもって
もう片方の手でソールを支えて見ましょう。
つま先をもつと靴がかわいそうだなと
思っていただければ幸いです。
次は靴下ですが、普段履かれることが多い厚みのものを
履いてご来店ください。
ノーザンでは試し履き用の靴下は用意しておりません。
サンダル履きで来店される方はご注意ください。
そして、靴を選ぶタイミングですが、夕方がベストす。
人の足は夕方が一番、体液がたまってむくんでますから。
足が一番大きくなってるときに選びましょう。
今日はパラブーツのシャンボードを履いてみます。
ワタシのサイズは革靴だとだいたい27センチ。
レッド・ウイング、クロケットでは8ハーフ、
パラブーツは少し大きめの作りなので8インチを選ぶことが多いです。
しかし、表記サイズはあくまで目安です。
木型によってはハーフサイズ上げたり
下げたりすることもあります。
靴を選んだら、イスに座ります。
足を入れてみます。
短靴の場合は必ず靴ベラを使ってください。
足が入ったところで、ここからが一番重要です。
足先を上に向けて、床にカカトをつけます。
そして、靴ヒモを下から順に締め上げていきます。
もう甲が痛くなるくらい、きつく締めてください。
遠慮はいりません。
店頭で接客させていただいてると、
ここをちゃんとやらない方がすごく多いんです。
靴ヒモがゆるい状態だと、足が靴の中で
前の方に行ってしまいます。
そうするとつま先が靴先に当たってしまうわけです。
これではジャスト・サイズを選んでいたとしても、
このサイズは小さいと勘違いしてしまう可能性があります。
非常にもったいないので、しつこいようですが
ちゃんと靴ヒモを締めてください。
靴ヒモを結んだら少し歩いてみます。
つま先が靴の先に当たっていないか、指が靴の中でちゃんと動くか、
カカトはゆるくないか確認します。
普段スニーカーを履くことが多くて、革靴に慣れていない方だと、
「足の横の部分が当たって痛い」とよく言われるんです。
靴の先は先芯が入っているので伸びませんが、
横の部分の革は伸びます。
加えて、グッドイヤー・ウエルト製法の靴は履いていくと、
人の体の重みで底が沈んでいきます。
なので、最初からゆるいサイズを選んでしまうと、
履いていくうちにガバガバになってしまうんです。
もし指が動かないくらいキツかったら、サイズを上げたほうがいいです。
しかし、横が押されて少し痛いくらいでしたら
そのままのサイズをおすすめします。
カカトのフィット感については、ローファーなどは
多少の妥協が必要になってきます。
妥協が嫌なかたはヒモ靴を履きましょう。
ワタシの足は幅があるのに甲は低いので、羽根が閉じ気味になりますが、
シュータンパッドを貼ってしまえば問題なし。
めんどくさくて貼ってないですけどね。
ジャスト・サイズでございます。
めでたし、めでたし。
...と、以上のようなことを店頭で説明させていただいております。
まあ、長々と説明しましても、最終的にはお客様の感覚が重要になってきます。
靴に足を入れるのは我々ではなく、お客様ですから。
身も蓋もない言い方ですが...。
革靴、特にレッド・ウイングは最初ものすごく硬いんです。
しかし、どうしてもこの靴を履きたいんだという思い入れ、
執念があればきっと履きこなしていけます。
いい靴は履けば履くほど履き心地が良くなり、
かっこよくなっていきます。
百聞は一履にしかず。
だまされたと思って一度、足を入れてみてください。
きっと新しい世界が開けます。
☆SHOES PARABOOT CHAMBORD MARRON ¥70,200
◎昨日の帰宅ミュージック
昨日はサイモン&ガーファンクルのベスト盤を聴いて帰りました。
洋楽好きの中には「オリジナルアルバムを聴け!ベストアルバムなんて邪道だ!!」
という方もいらっしゃるみたいですが、ワタシは気楽に聴けて好きなんです、
ベストアルバム。
昔はオーディオの前で正座する勢いで、オリジナルアルバムを
最初から最後まで通して、真剣に聴いてましたけどね。
最近はアルバム通して聴く時間も、気力もないな~。
あの情熱はどこへ行ってしまったのか?
そんなわけで、昔から好きな永久不滅の名曲、『明日に架ける橋』をお送りいたします。
それでは、また。
コバヤシ