みなさん、こんにちは。カタギリです。
突然ですが先日、長い間「行きたいなぁ」と思っていたところに、ようやく行ってまいりました。
5,6年越しくらいなんじゃないでしょうか。
いままで「行きたい」と思いつつ、なんだかんだ行かなかった理由は、「地味~に遠いから」。
遠出、ってほどではないけど、近場でもない。
かといって高速使わずに行ける距離でもない。
そんなわけで二の足を踏んでいたんですが、ついに意を決して行ってまいりました。
竜ヶ窪へ。
◎竜ヶ窪………………………………………………………………………………………………
竜ヶ窪(りゅうがくぼ)は、新潟県中魚沼郡津南町大字谷内地内1925にある湧水である。環境省名水百選に選定されている。標高450m付近の河岸段丘地にあり、森林が多く自然環境が優れていることから名水百選の他、県指定の自然環境保全地域、鳥獣保護区に指定されている。
水深1.5m、面積11,900m²(長さ220m、狭部70m)、水量毎分30トン、日量43,000トンの池の水が1日に1回入れ替わる。水質は、ミネラルの含有量が適度に含まれ、硬度が低い軟水である。水温は年間を通して摂氏7 - 8度と変化が少ない。
その大量の地下水の湧出を上水道、灌漑用水として利用している。(Wikipediaより)
…………………………………………………………………………………………………………
簡単にいえば、津南にある“キレイな水が湧いているところ”です。
というわけで、さっそく報告をさせていただきましょう。
とても美しいところなんです。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
愛妻を会社に送り届けて、スッと高速に乗り。
最近の新潟はとにかく天気が良く、紫外線がかなり強めです。
対策は特にしていません。
サングラスをかける、というくらいでしょうか。
新潟から2時間半弱、いきなりですが竜ヶ窪に到着。
駐車場あり、係員さんは留守。
駐車料金が¥200。
ちょうど細かいのがないんだけど…
珍しく財布に諭吉先生も一葉ちゃんもいらっしゃらなかったので、今日は英世でスミマセン。
なんかケチでスミマセン。
不甲斐ない。
係員さんが留守でよかった。
アプローチ。
森というか林というか、あるいは山というか。そういう雰囲気の中に入っていきます。
この10秒くらい後、突然頭上から体長15センチくらいの爬虫類が降ってきました。
目の前にポトッて。
で、落ちてきたそいつは、ササッと藪の中に逃げて行きました。
私ですか?
声でましたよ?
ええ、当たり前じゃないですか。
「ぬわぁ!!!」ですよ。
苦手なんですよ、爬虫類も虫も。
苦手というか、大嫌いなんですよ。
この時から動悸が激しくなりっぱなしで、正直足もすくみました。
でもこっちは高速代とガソリン代だして来てんだオラァ!!!!というわけで、帰るわけにはいかないんです。
進みます。
整備中。係員さんはこちらにいらっしゃっいました。
湧水発見。
本来、こういうところでは一口いただくのが正しい作法です。
いつもなら私だって飲みます。
しかし、さきほどの爬虫類もそうですし、この周辺にもまぁ大小さまざまな虫たちが飛んだり跳ねたり。
私は怖くてたまらんのです。
そんな環境下にある水なんて、正直口をつけることなんてできません。
私にはできません。
今回はパス。
奥の方から凄い勢いで水が流れています。
これが例の“毎分30トン”という湧水なんでしょう。
由来の書かれた看板。
耳元で鳴り続ける「プ~ン」という羽音を躱しながら読了。
歩道は整備されているようです。
ところが。
この遊歩道も強敵でした。
ここを歩くとですな、顔だの足だのにとにかく引っかかるんです。
クモの巣が。
両サイドの木に渡されたクモの巣が、まるで“ゴールテープ”のように待ち構えていました。
それを律儀にいちいち回収していく私。
動悸がもう…
心拍数がもう…
この日、私は、
だいたいこんな感じの格好だったんですが、これは大失敗。
正解は…
宇宙服とか。
あるいは…
おっと間違えた。
消防服だったみたいです。
極度の虫嫌いの私は、最低これぐらいじゃないと安心できません。
パッと見はメチャクチャきれいな道なんですけどね。
平日で、まだほとんど誰も通ってなかったんでしょう。
ゴールテープ、切らせていただきました。
そうこうしているうちに…
ちらりと見えるエメラルド・グリーン。
階段。
じゃーん、どうですかこの絶景。
柵がフレームに入って邪魔なんで、もう一歩前へ。
じゃーん。
これが私が観たかった風景です。
とにかく美しい。
水が澄んで木々を映し。
ときおり大きな魚が跳ねる。
…そして背後には、黄色と黒の縞模様がオシャレなデカい蜂が。
勘弁してくれと。
まぁこちらから何か仕掛けなければ大丈夫だろう、ということで放置。
写真を撮りまくります。
池の左側。
縦位置。
手前のブナ(?)にピントを合わせたバージョン。
…の縦位置。
証拠写真。
当然この日は、
相棒のペンタックス67も持って行ってるわけで、蜂にビビリつつも「ガッシャーン」「ガッシャーン」と撮りまくりました。
蜂に、「このデカいシャッター音はあれか?俺への“攻撃”ってことでいいんだな?」と思われないように、注意しながらの撮影はなかなかスリリング。
早くどっか行けっての。
で、このポイントでひととおり写真を撮り終えて、じゃあ遊歩道の奥に進もうか。とも思ったんですが…
怖い。
虫が、爬虫類が、クモの巣が怖い。
奥に進む、と考えただけでまたしても動悸が。
そんなわけで、まだほんの入り口でしかないんでしょうが、ここで引き返します。
往路で自らクモの巣をすべて回収済みでしょうから、復路は楽勝。
速足で駐車場に戻ります。
そんな駐車場までの帰り道…
元気いっぱいに腕をブンブン振りながら歩いていた私…
そんな私の左手の小指に…
何かが「サワッ」と当たったんです…
「ひゃあぁぁぁぁぁ!!!!」と叫びつつ走り出す私。
全身鳥肌、冷や汗脂汗。
駐車場に停まる愛車を見つけたときは、大袈裟じゃなくうっすらと涙ぐみました。
あのとき小指に当たったのは枯葉か、それとも虫的な何かか…
いずれにせよ、そういう乾いた質感の何かでした。
さらにいえば、軽い感じ。
葉っぱなら枯れているはずだし、虫だとしたら私がこの世で一番嫌いな蝶々&蛾系…
オエェ。
「三十六計逃げるに如かず」…作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。「南史(王敬則伝)」
転じて、面倒な事からは手を引いて逃げるのが一番よい、というたとえ。逃げるが勝ち。
こういうときに使う言葉ではないような気もしますが、さっさと逃げることにします。
私の心とは裏腹に、あくまで快晴。
グッバイ、津南町。
本当に、本当に竜ヶ窪はキレイな所でした。
行く価値あり。
何度でも行きたい、そして改めてまた撮影したい。
そう思わせてくれる、素晴らしいところでした。
…虫さえいなければ。
私の中の…
虫の恐怖 - 風景の美しさ
という天秤はまだ拮抗しています。
決着がついていません。
「風景の美しさ」が勝てばまた行きますし、「虫の恐怖」が勝てば二度と行きません。
果たして「次回」の竜ヶ窪編はあるのか。
乞うご期待。
とりあえず次は…笹川流れにでも行きますかね。
よろしくお願いいたします。
今でもあの時の小指の感触を思い出すと…
オエェ。
それでは、また。
ありがとうございました。
カタギリ
突然ですが先日、長い間「行きたいなぁ」と思っていたところに、ようやく行ってまいりました。
5,6年越しくらいなんじゃないでしょうか。
いままで「行きたい」と思いつつ、なんだかんだ行かなかった理由は、「地味~に遠いから」。
遠出、ってほどではないけど、近場でもない。
かといって高速使わずに行ける距離でもない。
そんなわけで二の足を踏んでいたんですが、ついに意を決して行ってまいりました。
竜ヶ窪へ。
◎竜ヶ窪………………………………………………………………………………………………
竜ヶ窪(りゅうがくぼ)は、新潟県中魚沼郡津南町大字谷内地内1925にある湧水である。環境省名水百選に選定されている。標高450m付近の河岸段丘地にあり、森林が多く自然環境が優れていることから名水百選の他、県指定の自然環境保全地域、鳥獣保護区に指定されている。
水深1.5m、面積11,900m²(長さ220m、狭部70m)、水量毎分30トン、日量43,000トンの池の水が1日に1回入れ替わる。水質は、ミネラルの含有量が適度に含まれ、硬度が低い軟水である。水温は年間を通して摂氏7 - 8度と変化が少ない。
その大量の地下水の湧出を上水道、灌漑用水として利用している。(Wikipediaより)
…………………………………………………………………………………………………………
簡単にいえば、津南にある“キレイな水が湧いているところ”です。
というわけで、さっそく報告をさせていただきましょう。
とても美しいところなんです。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
愛妻を会社に送り届けて、スッと高速に乗り。
最近の新潟はとにかく天気が良く、紫外線がかなり強めです。
対策は特にしていません。
サングラスをかける、というくらいでしょうか。
新潟から2時間半弱、いきなりですが竜ヶ窪に到着。
駐車場あり、係員さんは留守。
駐車料金が¥200。
ちょうど細かいのがないんだけど…
珍しく財布に諭吉先生も一葉ちゃんもいらっしゃらなかったので、今日は英世でスミマセン。
なんかケチでスミマセン。
不甲斐ない。
係員さんが留守でよかった。
アプローチ。
森というか林というか、あるいは山というか。そういう雰囲気の中に入っていきます。
この10秒くらい後、突然頭上から体長15センチくらいの爬虫類が降ってきました。
目の前にポトッて。
で、落ちてきたそいつは、ササッと藪の中に逃げて行きました。
私ですか?
声でましたよ?
ええ、当たり前じゃないですか。
「ぬわぁ!!!」ですよ。
苦手なんですよ、爬虫類も虫も。
苦手というか、大嫌いなんですよ。
この時から動悸が激しくなりっぱなしで、正直足もすくみました。
でもこっちは高速代とガソリン代だして来てんだオラァ!!!!というわけで、帰るわけにはいかないんです。
進みます。
整備中。係員さんはこちらにいらっしゃっいました。
湧水発見。
本来、こういうところでは一口いただくのが正しい作法です。
いつもなら私だって飲みます。
しかし、さきほどの爬虫類もそうですし、この周辺にもまぁ大小さまざまな虫たちが飛んだり跳ねたり。
私は怖くてたまらんのです。
そんな環境下にある水なんて、正直口をつけることなんてできません。
私にはできません。
今回はパス。
奥の方から凄い勢いで水が流れています。
これが例の“毎分30トン”という湧水なんでしょう。
由来の書かれた看板。
耳元で鳴り続ける「プ~ン」という羽音を躱しながら読了。
歩道は整備されているようです。
ところが。
この遊歩道も強敵でした。
ここを歩くとですな、顔だの足だのにとにかく引っかかるんです。
クモの巣が。
両サイドの木に渡されたクモの巣が、まるで“ゴールテープ”のように待ち構えていました。
それを律儀にいちいち回収していく私。
動悸がもう…
心拍数がもう…
この日、私は、
だいたいこんな感じの格好だったんですが、これは大失敗。
正解は…
宇宙服とか。
あるいは…
おっと間違えた。
消防服だったみたいです。
極度の虫嫌いの私は、最低これぐらいじゃないと安心できません。
パッと見はメチャクチャきれいな道なんですけどね。
平日で、まだほとんど誰も通ってなかったんでしょう。
ゴールテープ、切らせていただきました。
そうこうしているうちに…
ちらりと見えるエメラルド・グリーン。
階段。
じゃーん、どうですかこの絶景。
柵がフレームに入って邪魔なんで、もう一歩前へ。
じゃーん。
これが私が観たかった風景です。
とにかく美しい。
水が澄んで木々を映し。
ときおり大きな魚が跳ねる。
…そして背後には、黄色と黒の縞模様がオシャレなデカい蜂が。
勘弁してくれと。
まぁこちらから何か仕掛けなければ大丈夫だろう、ということで放置。
写真を撮りまくります。
池の左側。
縦位置。
手前のブナ(?)にピントを合わせたバージョン。
…の縦位置。
証拠写真。
当然この日は、
相棒のペンタックス67も持って行ってるわけで、蜂にビビリつつも「ガッシャーン」「ガッシャーン」と撮りまくりました。
蜂に、「このデカいシャッター音はあれか?俺への“攻撃”ってことでいいんだな?」と思われないように、注意しながらの撮影はなかなかスリリング。
早くどっか行けっての。
で、このポイントでひととおり写真を撮り終えて、じゃあ遊歩道の奥に進もうか。とも思ったんですが…
怖い。
虫が、爬虫類が、クモの巣が怖い。
奥に進む、と考えただけでまたしても動悸が。
そんなわけで、まだほんの入り口でしかないんでしょうが、ここで引き返します。
往路で自らクモの巣をすべて回収済みでしょうから、復路は楽勝。
速足で駐車場に戻ります。
そんな駐車場までの帰り道…
元気いっぱいに腕をブンブン振りながら歩いていた私…
そんな私の左手の小指に…
何かが「サワッ」と当たったんです…
「ひゃあぁぁぁぁぁ!!!!」と叫びつつ走り出す私。
全身鳥肌、冷や汗脂汗。
駐車場に停まる愛車を見つけたときは、大袈裟じゃなくうっすらと涙ぐみました。
あのとき小指に当たったのは枯葉か、それとも虫的な何かか…
いずれにせよ、そういう乾いた質感の何かでした。
さらにいえば、軽い感じ。
葉っぱなら枯れているはずだし、虫だとしたら私がこの世で一番嫌いな蝶々&蛾系…
オエェ。
「三十六計逃げるに如かず」…作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。「南史(王敬則伝)」
転じて、面倒な事からは手を引いて逃げるのが一番よい、というたとえ。逃げるが勝ち。
こういうときに使う言葉ではないような気もしますが、さっさと逃げることにします。
私の心とは裏腹に、あくまで快晴。
グッバイ、津南町。
本当に、本当に竜ヶ窪はキレイな所でした。
行く価値あり。
何度でも行きたい、そして改めてまた撮影したい。
そう思わせてくれる、素晴らしいところでした。
…虫さえいなければ。
私の中の…
虫の恐怖 - 風景の美しさ
という天秤はまだ拮抗しています。
決着がついていません。
「風景の美しさ」が勝てばまた行きますし、「虫の恐怖」が勝てば二度と行きません。
果たして「次回」の竜ヶ窪編はあるのか。
乞うご期待。
とりあえず次は…笹川流れにでも行きますかね。
よろしくお願いいたします。
今でもあの時の小指の感触を思い出すと…
オエェ。
それでは、また。
ありがとうございました。
カタギリ