Quantcast
Channel: NORTHERN ISLAND ノーザンアイランド
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2111

RED WING 1155E ~一番苦労し、そして一番よく履いた靴~

$
0
0
みなさん、こんにちは。カタギリです。

突然ですが私のブログも、おそらくあと何回か(2~3回くらい?)で終了となります。

時には「めんどくさい」と悪態をつきながらも、なんだかんだで楽しくやらせていただきました。

やはり、商品のご紹介と合わせて、日ごろ考えていることや感じたことを文字にする、というのは案外精神衛生上良いこともあるんじゃないか、と思いました。

この"ブログ"という仕事、というか習慣が無くなると、私の精神はどういう影響を受けるのでしょうか。

バランスを崩しやしないだろうか、と少し不安になったりもしないではないです。

まぁそんなわけで、残すところあと数回。

これまで同様、一切気張らずにやらせていただきます。

「最後くらい気張ったらどうなんだ?」
「構想を練ったり、推敲を重ねたりしたらどうなんだ?」
「事前にネタを準備したらどうなんだ?」

ということを自分でも考えないではないですが。

PCの前に座って、その時その瞬間に考えていることをそのまま打ち込んでゆく、というのが純度が高くて良いんじゃないか、と思っています。

よろしくお願いいたします。


というわけで今日はタイトルにもありますように、ノーザンに入社してから購入した靴で、

おそらく馴染ませるのに最も苦労し、

そして苦労しながらも、なんだかんだで最もよく履いた靴。

そのお話をさせていただこうと思います。

結論からいきましょう。

これです。

1155 001.JPG
レッドウィングの"1155E"。

いわゆる"ペコス"ってやつです。

こんなに苦労した靴はないが、そのためかこんなに愛着のある靴もないです。

□□□□□□□□□□□


おなじくレッドウィングの9011D、いわゆる"ベックマン"も相当履きましたし、クロケットのチャートシーも本当に頻繁に履きました。

しかし。

やはり1155でしょう。

というのも、ノーザンに入社してすぐに、一番最初に購入したのがこの1155なんです。

それからというもの、馴染ませるためにほぼ毎日のように(あまり良い履き方ではないですが)履きました。

何度かお話していますが、私の足は幅が広く、また甲が高い、“苦労する足”なんです。

店頭で靴をご試着される方の足を拝見いたしますと、私より困った足型の方って本当にごくわずか。

これまで接客をさせていただいて、私より困った足型の方はだいたい…

10人いるかいないか?というくらいでした。

それほどの困った足なので、やはりペコスは馴染ませるまでがとっても大変。

文字通り血の滲む思いで履きました。

1155 002.JPG
その甲斐あってか、いまではメチャクチャらくちん。

スポッと履けて、一日中履いていても疲れにくい。

最高の一足に育ってくれました。

1155 003.JPG
タグはボロボロ。

1155 004.JPG
でも見た目はそれほど汚れてもいないし、キズだらけってわけでもないですね。

そして、こう見てみると「ん?」と思うのが…

1155 005.JPG
カカトのカウンター部分。

なぜかツヤツヤになっています。

これは私がなにか特殊なお手入れをしたから、ということではありません。

いや、厳密にいうと“特殊”なのかもしれませんが…

カカトが擦れたり、乾いてきたら、

1155 009.JPG
鼻のアブラを…

1155 010.JPG
塗るくらいしか、最近(数年?)はしていません笑。

オイルを塗ることすら怠っています。

1155 006.JPG
でもなぜかツヤツヤ。

これは私の推測なんですが、パンツの裾に擦れて、擦れて擦れて…

磨かれたんではないか。と考えています。

1155 007.JPG
ここがツヤツヤになっていることも、私の推測を裏付ける材料になっているんじゃないか、と。

もしかしたら私の鼻のアブラには、革に光沢を与える成分が含まれているのかもしれませんが。

他の靴はツヤツヤになっていないので、鼻のアブラのためではないでしょう(他のにも塗ってるんかい)。

こういう部分も含めて、やはり、

持ち主の履き方・手入れの仕方によって、全く違う雰囲気に育っていく

というレッドウィングの醍醐味なのではないでしょうか。

1155 008.JPG
私は、基本的に「靴が汚れない・味が出ない」人間ではありますが(少しコンプレックス)、同時に「ソールが減らない」人間でもあります。

この10年弱けっこう頻繁にガンガン履いたのに、まだまだ張り替えの必要がないくらい。

これも、持ち主の歩き方や履く頻度によって違いますから、減りの早い人遅い人がいます。

減りが早いからってお気になさらずに。


まぁそんなわけで、

ノーザンに入社してすぐに買った、

馴染ませるのに最も苦労した、

だからこそ一番愛着のわいた靴なんだ

というのがこの1155Eなんです。

1155 011.JPG
好きなんだなぁ、この靴。


ちなみに、現在ではこの「1155」という品番は廃番になりまして、

2007092411561698512.jpg
「8159E」というモデルに切り替わっております(こちらのご紹介は、いつかタナべかイシイがお送りすると思います。丸投げ笑)。

深いムラを持ったしなやかなオイルド・レザーで、むしろこっちの革の方が…とも思います。

思いますが。

1155 001.JPG
やはり一番大事なのは、自分の足で、一から育てた靴という点ではないでしょうか。

一から育てる楽しみ。

新品はキレイすぎるし、馴染ませる苦労もあります。

ですが、それが楽しいんです。

愛着がわくんです。

「この靴じゃなきゃ」という気持ちになるんです。

それがレッドウィングの最大の魅力だと思います。

1155 004.JPG
履く頻度に波はありますが、ここ1か月くらい、すさまじいペースでまた履いています。

おそらく一生こんな感じで履き続けるんでしょう。

ふふふ。

以上、「最愛の1足」でした(タイトル変わっとるやんけ)。


というわけで、今日はここまで。

ありがとうございました。

それでは、また。

カタギリ




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2111

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>